いのちの記録

心臓病になった看護師チチ

#2 初めての胸痛発作②

 

病院に着く頃には胸痛はほぼなくなっていて、マックスの痛みが「10」だとしたら「0」だった。

なんだか申し訳なくなって、救急隊員に「痛みほとんどなくなってます、すみません」って伝えた。

救急車呼んだ時は死ぬかと思ったのに、痛みがなくなった途端"大げさだったかも"と考えていた。

救急隊員は「何事もないのが一番ですから、気にしないでください。」と言ってくれた。スーパー優しい。

 


心電図、CT、採血等検査してから、輸液と痛み止めの点滴が始まった。

 


看護師さん「最近強いストレス抱えたりしてない?」

 


さっきの痛みはストレスが原因かもしれないなと、そのとき漠然と思った。

 


検査結果が出て心電図に異常はなかったけど、CT検査結果で軽度〜中等度の肺気腫(COPD)が判明した。

12歳(中学1年)からタバコを吸っていたから驚きはしなかったけど内心チーンってなった。

 


医師「タバコやめないとまずいねー。分かってると思うけど。」

私「はい、すみません。ありがとうございます。」

 


診察室を出ると、夫が待ち合い室で数時間待っていてくれて、点滴が終わって帰宅できることになった。イェーイ。

 

私「心配かけてごめんね、様子見てーって。あとタバコやめないとだね。」

夫「さっき医師から説明あったよ。身体大事にしないとな。」

パジャマ姿のまま会計待ちの時にジュースを飲んでひと息ついた。

目立って恥ずかしかった。

上下バーバママのピンクでもこもこしていてバーバママの顔が付いてるやつ。

 


会計が終わって、やっと黒猫太郎と柴キッズが待っている家に帰れる!とテンションが上がった。

外に出たら太陽がまぶしかった。

タバコはずっとやめないとなーと思いながら吸い続けてきたから、いい機会だなと思いタクシーを待っている間、歩道でタバコを吸った。おいしかった。