いのちの記録

心臓病になった看護師チチ

#4 溢れる食欲

 

タバコをやめてから食欲が増えた。

家で食べて、外でも食べて、職場でも食べて、居酒屋ではお酒だけだったのがよく食べてよく飲むようになった。

多い時では1日5食、何を食べても美味しかった。

 

当時私の食への3大絶叫、

「さいこー!おいしー!もっと食べれるー!」

 

タバコをやめられたという自信と、今までより明らかに味がして美味しくなった食事、『食べる楽しみが出来た』ことへの幸福感でこの時は体型は全く気にしていなかった。

だって、美味しいんですもの!!!

ということでいわゆる多幸感に包まれた日々を過ごしていた。

 

そんなハッピーなある日、同僚と夜勤明けに飲みに行くことになった。

まだ開店していないお店ばかりだから散歩しながらおしゃべりしてお店に入ることにした。

長時間労働の後だからもうペコペコ。とってもペコペコ。仕事上がりすぐ納豆あさごはん食べて出てきたけど足りない足りない。もうペコペコ。

お店に入るなり注文が止まらない。

やっぱり美味しいし、仕事の緊張からの解放感も手伝ってお酒も食事も進む。

たらふく食べ、同僚とおしゃべりしながらデザートの時間がやってきた。

私はケーキを2個注文した。けっこう大きいやつ。

同僚「え、チチ2個食べるの? ケーキ2個食べるの?」

「うん! 食べれるー!本当は5個くらい食べたいけど店員さんに変な目で見られそうだし2個にしとこうね❤️」

同僚「そかそか〜アハハハハハハハハハハハハ」

その時の同僚の顔が笑いながら引きつっていたからよく覚えている。

 

ケーキを食べ、美味しかったね楽しかったねーとワイワイしながら近くのBarに向かった。

Barではつまみを食べる程度にし、ワインを飲んだ。

この時、一睡もせず働いた後で散歩して、満腹で、いい感じに酔っ払いウーマン、という状況だった。

 

後日同僚から聞いた。

同僚「ヨダレたらしながら寝てたよ」

「ごめんー!そうだったんだね!アハハハハハハハハハハハ」

笑ってごまかしたけど顔ひきつってたと思う。

恥ずかしい。

 

 

読者の皆さん、どうか覚えておいて欲しい。

タバコをやめた時の私、

身長154.5cm

体重48kg