いのちの記録

心臓病になった看護師チチ

#60 退院だー!ヒャッホーイ!

 

時は2022年2月16日、待ちに待ちまくった退院の日。


レンタカーで迎えに来てくれる夫に朝の挨拶。


私 「おはよー!お風呂入ってないから髪がベタベタするー!
まっすぐ帰りたいから焼肉食べたらすぐ帰ろー!」

 

うん。食欲バッチリ(`・ω・´)ゞ


病院で朝食を済ませ、ベッド周りをキレイにする。


シーツにカーテンちゃん、いい感じの枕ちゃん、君たちのおかげでいい夢見れたよ、サンキュ(⁠~⁠ ̄⁠³⁠ ̄⁠)⁠~


病院のご飯も美味しかったな。。
もう食べれないのは残念だけど、帰ったら夫に減塩食作ってもらうね、と空になった朝食トレーに別れを告げた。


掃除の人がゴミ捨てに来てくれてお礼を伝えた。
お姉さんのおかげで快適な入院ライフだったよ(⁠ ⁠˘⁠ ⁠³⁠˘⁠)⁠

 

よし。心残りはない。
いつでも帰れる準備オッケイだ(⁠☆⁠▽⁠☆⁠)

 

夫から病院に向かうと連絡があった。


私「楽しみでソワソワ。
ベッドの片付けオッケイ。
充電器も入れた!」

(前回の退院時は充電器忘れて取りに戻った苦い過去が)


夫「おう!忘れ物に気をつけてなー!」

 

時計とにらめっこしながら夫を待つ健気なアタシ。


私「まだかなまだかなー♪」


夫「あー!!チチの財布と指輪忘れた!!!
取りに帰った方がいい?」


えಠ⁠∀⁠ಠ

君が忘れものかよ((・д・)チッ

 

まぁ、いいでしょう。


焼肉はご馳走になるとしてお金はいらないし、入院費も夫に会計してもらおう。


結婚指輪を忘れるなんてどうかしてるとしか言いようがないが、まぁ、肉食べさてくれるから今回は許してやるか。

 

私の寛大な心で、

私「大丈夫ー。どうにかなるでしょ。」


と大人な返事をしといた(⁠ ⁠ꈍ⁠ᴗ⁠ꈍ⁠)

 


そしていよいよ夫が病院に到着!!
(⁠๑⁠♡⁠o⁠♡⁠๑⁠)

 

長かった3泊4日の入院生活。。。


お風呂禁止と言われた40歳女子。


減塩3食昼寝付きの環境にサヨナラをする時が来た。

 

看護師「旦那さんが来ましたよ。洋服預かってきました。準備ができたら入口の方に来てください。」


おぉぉぉぉぉぉぉぉ(⁠☆⁠▽⁠☆⁠)

夫君来たのね着いたのねすぐそこにいるのね!!
ヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。

 

そそくさと病衣から洋服に着替え、ドレスアップ完了。


天然パーマの寝癖で人前に出るわけにはいかない。


そこはさすが天パーの夫。

ニット帽も持ってきてくれていた。

 

これで外界に行けるヽ(^。^)ノ

 

病室を出て廊下を強歩で進む。


狭心症のドキドキなのか夫との再会でドキドキなのか分からないけど心臓がドキドキドクドクしている。


でもそんなの関係ねぇ。

 

急いで夫のもとへ。。。!

 

ナースステーションを曲がると夫がイターーーーーーーーー!!!!!

٩(♡ε♡ )۶٩(♡ε♡ )۶٩(♡ε♡ )۶

 

夫と目が合いニヤけが止まらない。

夫は心配してるような顔と微笑みで私を見ている。


夫君、細かいことは気にしないで、退院できたんだから心配ご無用ピンピンだよ。


そして私は夫に対面した。


私のすぐ後ろに看護師がいたからイチャイチャできず、「迎えに来てくれてありがとー」と冷静な再会になった。


看護師にお世話になったお礼を伝え、バイバイした。

 

再会した夫婦はエレベーターに乗り込む。


2人っきりだ!!!!!

 

夫君会いたかったよ会いたかったよー
(⁠つ⁠≧⁠▽⁠≦⁠)⁠つ


抱き合い、夫の胸に顔をうずめる。

 


『チンッ。』


無情にもエレベーターが1階に到着した。

(・д・)チッ

 


病院でのんびりしてる暇はない。


私たちは肉を食べに行くのだ!!!

 


夫とレンタカーに乗り込み、ホクホクジュワジュワして私を待っている焼肉屋さんに急いだ。

 

病院を振り返ると、どでかいコンクリート建てに青空が広がり、太陽に反射してまぶしく見えた。

 


私が退院する前日、長いこと入院していたと思われる同じ病室のおばぁちゃんの退院の見通しがたったと、医師がおばぁちゃんに知らせに来て、その内容が聞こえたから知っていた。


そのおばぁちゃん、夜、子どもに電話して泣いて喜んでた。


私も嬉しくなってもらい泣きした夜だった。

 

どんどん離れて小さくなっていく病院を眺めながら願った。


患者さんたちが1秒でも早く愛する人たちに会えますように。

夜はぐっすり眠れますように。

医療スタッフの人たちの疲れが癒やされますように。

 

 

冠攣縮性狭心症の診断を受けた私は、焼肉をたらふく食べ、退院祝いのケーキを4個買い、黒猫太郎と柴キッズが待つ家に帰った。

 


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