いのちの記録

心臓病になった看護師チチ

#55 絶叫の心臓カテーテル検査

 

入院の次の日の2月14日の朝、心臓カテーテル検査をすることになった。

私が気になったのは、痛いのかどうか。

看護師に聞いてみたら、「麻酔するので痛くはないけど、カテーテル検査の後は皆さん痛いって言いますね」って返事だった。

よし。心の準備オッケイ(・_・)v

 

車イスに乗り、心臓カテーテル検査室へ向かった。

ドキドキ。。。ドキドキ。。。

アタシナーバス。


カテーテル室に着くとニコニコした優しそうなエキスパート看護師が迎えてくれた。

アタシ歓迎されてる?

嬉しい(#^.^#) パーリーしちゃう?


看護師「チチさん、ここ覚えてますか?
前回はここで手術したんですよ。」


(・ω・)。。。全然覚えてない。


だってアタシ、意識不明だったからな
(´・ω・`)

できることなら、「はい!覚えてます!久しぶりだー!懐かしいなー♪」

ってエキスパート看護師とキャッキャッして盛り上がりたいところなんだけど。

今はナーバスチチ。

口数少なく笑顔も引きつってるし表情は硬かっただろう。


おとなしく待つ私に医師が2人近寄ってきた。

おい。まじかよ。私にプロポーズする気か?
頭下げて「よろしくお願いします!」って言われても気持ちには応えられない。。。
だってアタシ結婚してるんですもの。。
先生たち、ごめんなさい(シクシク(泣))


チチ劇場閉幕。


私の優しいスーパードクターの主治医と、知らない医師だった。

私の右手首に触れ脈を探している。

温かい手で触れられ、緊張がやわらぐ。

ずっと触ってておくれ(^。^)


私は冠攣縮性狭心症を発症している可能性があったから、血管が細くなっていて右手首の動脈に触れれなかった。

かろうじて左手首で触れることができたため、医師は決めた。

左手首からカテーテルを挿入しよう。


急性心筋梗塞で運ばれた時は、右足首からカテーテルが入れられた。

緊急時は足からのようだ。
なぜだかは分からない(`・ω・´)


主治医「今から血管にカテーテルを入れて心臓を見てみるけど、そのまま手術になることもあるからね」


私「はい、よろしくお願いします。先生がやってくれるのは心強いです。」


主治医「ニコー(^−^)」


〜〜〜私の頭の中〜〜〜

手術だって!?

聞いてないよー!!

いや、聞き逃してたのかな!?

手術!?

こわいよこわいよー(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


手術台に移動し、スタッフに囲まれた。
10人くらい?

看護師「チチさん、これから検査が終わるまで動かないでください。

動かしていいのは目だけです。

造影剤が血管に入ると体が熱くなったりしますが大丈夫です。

ゆっくり呼吸してください。」


患者になってほんと思うようになったのだけど、たくさんの人のおかげだよね。

仕事してると医療者側だから考えたことなかったけど、患者になると医療者がよく見える。

1時間で済む検査にこんなに人が携わってくれるのか。

心臓の検査だから急変時の要員もいた。


前回はこの場所で、この人たちが手術してくれて、助けてくれたんだよね。。。


感慨深いな〜と思ったのは一瞬だけ。


左手首に麻酔が打たれた。


痛ってーーーーー!!!!

痛いよ痛いよー!!

心の中で痛みを叫ぶ。

動けないしゃべれない。


カテーテルが左手首の動脈に入った。

挿入する時グリグリされている。


痛ってー!痛て痛て痛て痛て!!

こんなに痛いのー!!

触られてる感覚が残る程度の麻酔って言ったじゃんかー!!

なんでこんなに痛いんだよー!!


痛みで呼吸が早くなってたようだ。


エキスパート看護師が、
「チチさん、ゆっくり呼吸しましょうねー。
吸ってー吐いてー吸ってー吐いてー。
そうです。上手ですよー。ゆっくり呼吸してくださいー。」

って言いながら肩を優しくさすってくれた。

エキスパート看護師さん、アイシテル。

 

検査中は痛みがなくなった。

天井しか見えてないから、左手首らへんで何かされてるなーくらいの感覚だった。


医師たちは心臓を見て分かったようだ。

主治医「 チチさん、やっぱり攣縮性狭心症でした。」

さすが私のスーパードクターだ。

先生12月の胸痛発作の時点で攣縮性狭心症かもって言ってたもんね(⁠☆⁠▽⁠☆⁠)


1時間経ち、いよいよカテーテルを抜いて検査終了となる。


カテーテルを抜く時、

痛ってー!痛て痛て痛て痛て痛て!!
痛いんだよー!!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!

麻酔打ったら痛くないって言った奴誰だー!!!!

 

 

皆さん、伝わっただろうか。


痛過ぎて仰向けで海老反りになった。


抜く時が一番痛かった_| ̄|○


落ち着いてから、手術台から介助されながら車イスに移動した。


くったくたやで!


病棟から迎えのスタッフさんが来るまでエキスパート看護師とキャッキャッしておしゃべりを楽しんだ。

検査が終わったアタシ最強。

看護師「チチさん心筋梗塞起こすまで大変だったみたいですね!つらかったでしょー。」


私「私の倒れる前もご存知なんですか?
そうなんです。本当につらかったです!
何が起こってるか分からないまま倒れちゃって。」

看護師「そうだよね。不安だったよね。」

 

私は急性心筋梗塞で心肺停止になったんだけど、心筋梗塞の前兆が2ヶ月ほどあったのに病院行っても見過ごされていた。

胸痛発作以外の時は異常が見られなくて、自覚症状だけだった。

最悪の結果になったパターン。

 

けど、その日で最高のパターンにもなったのだけど<✧⁠◝⁠(⁠⁰⁠▿⁠⁰⁠)⁠◜⁠✧


エキスパート看護師と色々話し、迎えのスタッフさんが来てくれた。


エキスパート看護師さん、おしゃべりに付き合ってくれてありがとうー!
バイバイバーイ\(^o^)/


よし。やるべきことは終わった。

何日に帰れるかな。


私は面接に行かなければならないからねっ!


(`・ω・´)ゞ

 

 


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